今や日常生活はコンピュータをはじめとする多くのデジタル製品に囲まれています。
しかし、この「デジタル」というもの、
なかなかつかみどころのないものであることも事実です。
情報を素早く整理したり、大量に記憶したりすることには非常に優れていますが、
その情報を編集したり加工したりするには、何かしらの方法でデータを入力する必要があります。
分かりやすいものでキーボードやマウスなどがありますね。テレビのチャンネルもそうでしょうか。
つまりデジタルな情報に変換するために、フィジカルな動き(人が体を動かす)ことが必須となります。
しかもその動きはデジタル情報に直接触れるわけではなく、マウスなどの媒体を通じて行うわけです。
さて、
タンジブル・ビットの提唱者である石井裕教授は、次のように言います。
たとえばそろばんがおもしろいのは、そろばんの珠は数字の情報を、シンプルな木の枠の中で、物理的な実体で表現していること。だから情報を、直接指で操作して計算することができる。当たり前の話ですが、現代のコンピュータを見ていただくと、情報の表現は基本的にスクリーン上のピクセルで、マウスやキーボードを使って、間接的にしか操作できない。情報に物理的実体を与えて直接操作を可能にすることが、私の研究のゴールです。そこで、特に大事なのがアフォーダンス。単純にそのものを見て掴むだけで、どのような物理的な操作が可能かということが、簡単にわかる。そういったわかりやすさをディジタルの世界に持ち込むということも、大切な目標です。
UI(ユーザーインターフェイス)を実体の存在する物理的な「モノ」表現で表現する。
タンジブル・ビット、つまり「直接触れることのできるよう、形を与えたビット」
先に挙げた石井裕教授とタンジブル・ビットについての詳細は下記のリンク先をご参照に。
少し古めの記事で恐縮ですが。。。
デジタル世界と物理世界の境界を限りなくゼロに近づけ、シームレスを実現する。
人間の五感と五感を直で結び付けるこのテクノロジーは、非常に興味深いものですね。

