このブログでも何度も書いているので、聞き飽きた方もいるかもしれませんが、
僕は家と会社の間を自転車通勤しており、途中で築地市場のわきを通ります。
「お店やお客の熱気が生み出す喧騒具合を誰かに伝えたい」と思うこともしばしばあるわけですが、
それをどうやって離れた人へ伝えるかが問題になります。みなさんならどうしますか?
すぐに思いつく方法として、携帯電話で写真を撮影してメールする、ってのはあると思います。
騒がしさを伝えたい場合は、相手に電話をかけて受話器越しに聞かせるって手段もありますね。
もしくはビデオに撮影するともっとわかりやすいかも知れません。
で
何が言いたいかといいますと、「築地の魚臭さ」を伝える手段は存在しないですよね、と
つまり、人類は離れた相手に「香り」「におい」を伝達する有効な手段を、未だ生み出せていないのです。
人間には大きく「五感」が存在します。
すなわち「視覚」「聴覚」「嗅覚」「触覚」「味覚」。第六感とかセブンセンシズとかは無視の方向で。
さて、ここで質問
もし五感のうち「どれかを失わなければいけない」という事態に陥ったとき、どれを選択しますか?
食事の楽しみがなくなる「味覚」、、人との触れ合いがなくなる「触覚」、、このへんは好みの問題ですが、
おそらく「視覚」や「聴覚」を選択する人はほとんどいないのではないでしょうか?
ぶっちゃけて言えば、「嗅覚」を選ぶ人は多いんじゃないかなあ、ってこと。
それほど人間は視覚、または聴覚に頼ってコミュニケーションをとり、生活する部分が大きいといえます。
そこでタイトルの話に戻るわけですが、例えばテレビ。
テレビから「香り」はでません。出力されるのは映像と音声です。
これはヒトが視覚と聴覚を頼って進化してきた証であり、その方向に文明も進歩してきた結果と言えるのです。
仮に
ヒトではなく、犬が進化して文明を発展させている世界があったとしましょう。
そしてその世界にもテレビと同じようなものが存在しているとしたら、十中八九、その「テレビっぽいもの」からは
「香り」を(広い意味で)デジタル化し、お茶の間へ届ける機能を実装していると思います。
犬は嗅覚に頼る部分が大きいわけですから、必然的に嗅覚でコミュニケーションをとる手段が
試行錯誤の末に確立されていくはずなのです。
「必要は発明の母」なんて言葉もあるとおり、文明は世界が求める方向に発展していきます。
ヒトにとって視覚と聴覚が重要だからこそ、その分野の技術が我先にと進歩したのです。
そして後れをとった(というよりヒトにとって優先順位が低かった)嗅覚の分野は、まだまだこれからの状態なわけです。
香りなんてデジタル化できるわけない!ってお考えですか?いえいえ、きっと大丈夫です。
一昔前は映像や音声を届けることすら想像できない時代だったわけです。ただ、必要性が低かっただけ。
そんなわけで
香りを伝える技術が開発された折には、あなたにも築地の魚臭さをお届けしようと思います。(=゚ω゚)ノ


コメント (4)
香りを伝達する機器ですが、出力側だけならプロトタイプ的なものをUI系の学会発表で見たことがあります。
機器が香りの元となるものを持っていて、選択された内容に対して内部で調合して放出するとかだった気がします。
Posted by: oki | 2008年10月 8日 10:38
日時: : 2008年10月 8日 10:38
こんなものはすでにあるみたいですよ。
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0609/04/news056.html
「アロマジュール」って製品名みたいですね(okiが言ってるのと同じ??)。最近あまり動きがなさそうですが。
Posted by: hirashi | 2008年10月 8日 12:25
日時: : 2008年10月 8日 12:25
>okiさま
なるほどなるほど。
入力側で指示した内容を調合によって返す、って感じなんでしょうね。
Posted by: tsuji | 2008年10月 8日 18:36
日時: : 2008年10月 8日 18:36
>hirashiさま
うーむ、やっぱりデジタルというより作業って感じですよね。
AからBへ香りが届けられるというミッションにはまだまだ遠いんでしょうね。。
Posted by: tsuji | 2008年10月 8日 18:38
日時: : 2008年10月 8日 18:38