地下資源小国であり、地上資源大国である日本
仕事の関係でお話している、とある企業さんの影響で書いてみようかと思います。
現在、原油価格の高騰で日常生活にも大きな影響が出ております。
ガソリン代の値上げなんかは顕著でしたよね。食品や消耗品なんかも値上げしております。
原油を含めた原材料の高騰でこんな感じになってしまうわけですが、原材料として良く知られているもので地下資源というものがあります。主なものに石油、石炭、天然ガス、鉄、あとレアメタルやレアアースなんかも。特にレアメタルなどは、名の通り「希少」なわけですが、テレビや携帯電話などの精密機械には必須の材料です。
この地下資源、日本は埋蔵量に乏しい国と言われています。実際、地下資源供給のほとんどを輸入に頼っています。しかし地下資源の必要性は言わずもがな、輸入をストップするわけにはいきません。
つまり供給元である海外の企業が無理難題な値上げ要求をしてきても飲まざるを得ない状況にあるのです。2007年から2008年にかけて、とある海外鉄鉱石会社からの80%以上の値上げに応じざるを得なかったとも。
地下資源は埋蔵量が決まっているわけですから、年々その重要性が増していくのは当然です。このままでは近い将来、日本はとんでもない額での輸入を受け入れ続けて経済が疲弊するか、それならまだしも自国を優先する海外企業の戦略によって、資源が入ってこない状況になるかもしれません。
確保のための契約を結んでても、所詮紙ですから混乱が起きた世界では通用しません。
そこで注目されるのが、地下資源ならぬ『地上資源』と呼ばれるものの存在。Wikipediaから引用します。
携帯電話やパソコンなど電気製品の部品の原材料として地上に存在するレアメタルや、バイオ燃料の原材料になりうる樹木や農作物など、地上に存在し、かつリサイクルや再生産が可能な資源を総称して、地上資源と呼ぶ。地上資源を有効活用することで、地球環境に対する負荷を減らし、資源枯渇を回避し、地下資源の偏在という矛盾を軽減できるという期待が、近年高まってきている。
平たく言うとリサイクルなのですが、この地上資源の有効活用することで地下資源の乏しさを十分確保できるというのです。
独立行政法人物質・材料研究機構の発表したプレスリリースによると、日本国内のリサイクル対象の
金属の量(都市鉱山)は海外の地下資源大国に並ぶくらいの規模になっているのです。
計算によると、金は、約6,800トンと世界の現有埋蔵量42,000トンの約16%、銀は、60,000トンと22%におよび、他にもインジウム61%、錫11%、タンタル10%と世界埋蔵量の一割を超える金属が多数あることが分かった。また、他の金属でも、国別埋蔵量保有量と比較すると白金などベスト5に入る金属も多数ある。
新しい製品が生まれては買い替えされていますもんね、日本は。これを利用しない手はないってことです。
また普通の鉱山の場合は、鉱石に含まれる金属の純度が問題になります。
掘ったら鉄や金がそのまま塊で出てくるわけではないですからね。製錬しなくてはなりません。
本で読んだ内容ですが、例えば金の場合。
純度の高い鉱山でも1トンの鉱石から5グラム程度の量しか取れないようです。
しかし携帯電話を1トンから金だけを取り出すと、なんと300~400グラムにもなるそうです。
金鉱石=1トンから5グラム
携帯電話=1トンから300~400グラム ※携帯電話は1台100グラムで計算
どちらのほうが効率がよいかはあきらかです。携帯電話には鉱山のようなばらつきはありませんから安定して物質を取り出せる上に、金以外のレアメタルも多く含まれていると、良いことづくめです。携帯電話にかかわらず他の精密機械でも同じことが考えられます。
また、土地を掘り返す必要もないわけですから、環境に対しての影響も少なくなります。土壌汚染、水質汚染、大気汚染などの自然破壊を起こすこともないのです。ただ、現状ではリサイクルのための回収システムが確立されてないことや、中古製品が安価で海外(主に中国)に流れているなどの問題があるようです。
地下資源には乏しいけれども、地上資源大国である日本。
今後は国として地上資源の確保にさらに力を入れて動いてほしいものです。


風刺マンガ





















期待はずれでした。
初心者さんにはいい本かもしれませんが・・・
