コロンブス、マゼラン、バスコダガマらが名前を残した大航海時代。
その当時から船乗りの間で言い伝えられている「都市伝説」がありました。
「船がサンゴ礁に座礁すると、そこに住む魚が毒を持つ」
まったく根拠のなさそうなこの言い伝えですが、実は本当だったというお話。。。
座礁が問題というよりは、サンゴ礁が傷つくことに問題があったのです。
【参考】
・謎の温度感覚異常の原因を突き止めろ!
・年間2万人をおそう毒、シガテラ毒の解明
人類が海に進出し始めた時代から、とある奇病が存在していました。その特徴は以下の2つ。
・元来毒を持たない魚を食べたのに中毒にかかる
・水や金属に触ると異様に冷たく感じる (ドライアイスに触っているかのように
他にも下痢やおう吐などの症状も。
原因不明のこの中毒はおもに熱帯地方で発生し、シガテラ毒と呼ばれ恐れられていました。
フランスがムルロア環礁で水爆実験を実施した付近の島でもこの症状が出たことから、
放射能による汚染が原因ではないかと疑われた時期もあったようです。
しかし本当の原因は、最初にも書いたサンゴ礁の破壊であり、「石灰藻」と呼ばれる
石灰質を主成分とする藻にあったのです。この石灰藻はサンゴとともに群生しており、
環境の変化に非常に強いという特徴を持っております。
何らかのきっかけでサンゴ礁が大幅になくなってしまうと、この石灰藻だけが残ります。
例えば、船の座礁でサンゴ礁が傷つく、水爆実験のためサンゴ礁を削って水路を作った、とね。
この石灰藻に付着する性質をもつ「ガンビエールディスカス」という藻がシガテラ毒を持っているのです。
そしてこのガンビエールディスカスを食べた魚に毒が蓄積されていき、その魚を食べた人間が中毒するのです。
流れをまとめますと・・・
【サンゴ礁と一緒に群生する石灰藻、そこに付着するガンビエールディスカスという藻が毒持ち】
・サンゴ礁が減少すると、環境の変化に強い石灰藻の割合が増えてしまう
・石灰藻の割合が増えるとガンビエールディスカスの数も増加する
・そこに住み、藻を食べる魚の体内にシガテラ毒が蓄積される
・食物連鎖により、より大きい魚に大量に毒がたまっていく
・人間が食べる → 本来毒を持っていない魚なのに中毒
こんな感じ。
このシガテラ中毒は魚介類の中毒では、年間の患者が世界最大とのことで、毒に対する
効果的な治療方法も見つかっていないとのことです。怖いですね。。。
んで、今日観ていたテレビだと、サンゴを食べるオニヒトデの異常発生も上記のサイクルを
作ってしまう原因となっているようです。
大航海時代には船の座礁
近代となって海底の乱開発
直近では生態系バランスの崩壊
時代によって発生のメカニズムが増えてきてしまっているのも興味深いところ。
魚介類大好きな自分としてはビクビクしながら食事しなくちゃいけない風にはなってほしくないです。
また、毒好きな自分としてはシガテラ毒(シガトキシン)は別の意味で興味深いところ。
フグの毒(テトロドトキシン)の20倍の強さですからねえ。。。(*´Д`)ステキ…
あと、「シガテラ」って変換しようとすると、どうしても「滋賀寺」って出てくるマイPC。どこの寺だ(笑
【081010追記】
・シガテラ中毒の症状や治療法、危険な魚について
中毒の内容や危ないお魚について補足。毒素の比較もあるでよ。

