書くのが遅くなりましたが、今週火曜に開催されたGoogle Developer Day 2008に参加してきました。
横浜みなとみらいのパシフィコ横浜で、朝から丸一日かけて行われました。

Googleが提供している数々のAPIなどをあれもこれも集めて紹介して、開発者の人たちに使ってもらおう、なものでした。多くの運営スタッフがいて、どの公演にも同時通訳の無線レシーバが配布されて、コーヒーとオレンジジュースが飲み放題で、かなり力をいれているのが分かるイベント。外国の講演者の話が英語なのはまだいいとして、会場からの質疑応答の時間まで英語で会話が交わされていて「ここは日本だよね?」と不安になった自分は英語大のニガテ。
最初の基調講演で、今日紹介される数々の技術・APIたちの一通りの紹介があって、午後はそれぞれの個別セッションがあって深く立ち入った内容のものを行う、という流れ。取り上げられたものはすでに発表されているものたちで、だいぶ前に発表されていらいしばらく聞いていなかった懐かしいものや、自分もキャッチできていなかった最近の新しめのものなどいろいろ。以下、聴講メモ。
Android
Androidが搭載されたタッチパネル型の携帯端末をつかったデモがありました。印象は、UI部品といい動きといいタッチパネルといい、iPhoneとそっくり。
コンパス(方位センサー)が搭載されていて、GoogleMapのStreet Viewのような街の風景写真を画面に表示しながら向きを傾けると、街の風景も一緒に向きがかわるデモがあって、見た目に華々しい。たんに画像回転させるだけではなくて3Dポリゴン計算&レンダリング処理が行われていたので、処理能力としてもなかなか高いように見えましたが、これはAndroidの性能というよりはデモ端末の性能に依存かも?
ちょうどこの日の朝にiPhone 3Gが発表されたばかりで、携帯OSのシェア争いがどうなるかといった話題もありますが、個人的にはOSのシェアにはまったく興味がなく。AndroidだのiPhone OSだのSymbian OSだのそんなことよりも、それよりもどんなOSでも動くことができるソフトウェアか、あるいはどんなOSでも同じソフトウェアを動かすことができるミドルウェアプラットホームのようなものがむしろ求められるのだろうと思います。既存のソフトウェア資産をできるだけ流用できるような、そんな新しいプラットホームが覇権を握るのでしょう。たとえばAndroid用のFlash Playerだとか、iPhoneOS上でimode向けiアプリが動かせるエミュレータ、だとか、そういうの。いま自分がなにか開発するとしたらそういうレイヤーを狙いたい。
KML
Google EarthやGoogle Mapsなどで使われるKML形式ファイルに関する話題。KMLの中身はxml形式のテキストファイルなので、適宜編集したKMLをGoogle Earthなどに読み込ませると面白いことができるよ、ということで、たとえば下の写真は東京都内の市区町村の人口をグラフ表示したもの。グラフ表示の部分は、ふだんは地図上の建物の3Dモデリングに使われているSketchUpを利用して描画したもの。しかもこういうのをタイムライン作成することで時間遷移するよう再生もできる。

Google Earthの標準の動き自体がだいぶ凝っていることもあり、なんだか気分はTVクイズ番組の解説アニメーションをみているような感じ。こういうのって、人が集まるイベントでのオープニングムービーとかの用途に使ってみるのも合うかもね。
あと、これは今回知ったんですが、ふつうのwebブラウザをGoogle Earthのようにしてしまうブラウザプラグイン&APIが先月リリースされていたそうです。
Ajax APIs
かんたんに利用しやすいREST型のAPIや、JavaScriptなどで利用しやすいJSON戻りのAPIなどがいろいろ紹介されました。折れ線グラフや円グラフなどの画像がすぐにつくれるChart APIや、携帯サイトで地図表示ができるGoogle Static Map API、日本語英語中国語ドイツ語などの翻訳ができる翻訳APIなどいろいろ。
Mapplet
GadgetとGoogleMapsAPIをごちゃにしたようなもの。JavaScriptでコードを書いて、出来上がったものはGoogle Maps内で呼び出して使ったり、Gadget登録してブログパーツにしたりできる。特徴としては、イベントの記述はコールバック関数で順序を指定する非同期型のイベント記述をすることと、XMLHttpRequestでのクロスドメイン制限を突破するためにGoogleサーバ側でプロキシのしくみを標準で用意していること。
Google App Engine
これが発表されて、身の回りにPython始めた人が増えました。Googleもわりと力を入れているようで、目先、新規サインアップ制限の解除と、Python以外の言語への対応を進めているとのこと。
Open Social
これはとくにあたらしい情報はなかったですが、アプリを開発する側の話と、それを受け入れるコンテナサイト側の話など。
Google Web ToolKit
そういえばこんなものもありました。JavaScriptで大規模なコードを書こうとするとメンテナンスが大変になる、という問題を解決するために、おおもとのコードをJavaで書いて、それをJavaScriptソースにコンバートしてつかう、という思想のツール。使ってる、って話はなかなか耳にしないですが普及しているんでしょうか。
Google Gears
オンラインでなくても、RSSリーダーなどを使えるようにする、ブラウザにローカルDBをくっつけてしまうようなソリューション(?)。これもリリース当初は面白がられてましたがその後時間がたってあまり話題を聞かなくなったような気がします(自分だけ?)。