昨日、調べ物でドコモの『作ろうiモードコンテンツ』を見ていたら、思わぬ発見をしました。
■ iモードメニュー掲載基準
見ての通り、iモード公式サイトの掲載基準なんですが、どうもつい最近内容が変わったようなんです。
注目していただきたいのは
「コンテンツ掲載基準2:その他の要件」のところです。
コンテンツ掲載基準2:その他の要件
■iモードユーザーが安心して利用できるサービスであること
・iモードメニューの外のサイト/コンテンツなどへの誘導を主目的としていないこと
・コンテンツが商取引の要素を含む場合は、以下の規定を充足していること
・コンテンツプロバイダーに、同種または類似の取引業務の実績があること
・個人間の取引の場を提供する場合は、ユーザトラブルを防止するための適切な運営体制等があること
<具体例>
・パソコンで見るインターネットのホームページ上での商取引・決済の仕組を提供している実績がある
・取引対象、取引方法などにつき、サイト上でiモードユーザーが理解できるよう十分な説明がなされていること
・コンテンツプロバイダーがiモードユーザーその他の第三者からの問い合わせに対して責任をもって適切に対応すること
<具体例>
・iモードユーザーからの問い合わせに対応する為のコールセンターが設置されている
・コンテンツがコミュニティの要素を含む場合は、以下の規定を充足していること
・チャット・掲示板等、コンテンツのサービス利用者間でのコミュニティの形成を目的とするサービスについては、個人のプライバシーの保護に特に配慮し、他のメンバーに対する中傷を避け、トラブルが発生しないよう、適切に運営すること
<具体例>
・掲示板に入力する際、電話番号、住所等が入力できないようなシステム上の仕組がある
このそれほど長くもない文章の中に、非常に重要な内容がたくさん含まれているのですが、お分かりになりますでしょうか?
これまでのドコモでは考えられなかったような画期的な内容です。
・iモードメニューの外のサイト/コンテンツなどへの誘導を主目的としていないこと
この文章は明らかに、「外部誘導が主目的でなければ外部リンクもOK」と読めます。
これまで、iモードの公式サイトは、公式サイト以外のサイトへのリンクが禁止されていました。もちろんサイト内に広告も自由にはれません。(PCインターネットの世界を考えると、これ自体が驚くべきことですが)
これってつまりは、iモードが外部リンクを原則として自由化した、ということですよね。
「主目的」にならない限りは、広告をはってもいいし、外部リンクをするのもOK、であると。
iモードサイト以外の広告をはれる・売れるというのは、集客に苦しむ公式サイトにとっては相当大きな福音になるはずです。
サイト運営の自由度も上がるので、ユーザーにより価値の高いサービスも提供できるようにもなります。
その他の面では、広告代理店の活動範囲が大きく広がり、携帯広告市場の拡大が促進されたり、iモードサイトと勝手サイトの機能的な連携が進むなど、大きな波及効果がありそうです。
・個人間の取引の場を提供する場合は、ユーザトラブルを防止するための適切な運営体制等があること
これも、「iモードでの個人間取引、OK」と読めます。
そもそもiモードはオークションのような「個人間取引」自体を禁止していたので、大きな方針転換です。
モバオクやガルオクのような既存の携帯オークションサイトはそんなに遠くない未来に公式サイト登録されるかもしれません。ヤフオクの携帯版も恐らく。
さらに注目なのは、
・コンテンツがコミュニティの要素を含む場合は、以下の規定を充足していること
・チャット・掲示板等、コンテンツのサービス利用者間でのコミュニティの形成を目的とするサービスについては、個人のプライバシーの保護に特に配慮し、他のメンバーに対する中傷を避け、トラブルが発生しないよう、適切に運営すること
の部分。
コミュニティサイトもOKということですね。
対策さえちゃんととっていれば、mixiもGREEもモバゲータウンも公式サイトに登録されると言うことです。もちろんその他のコミュニティ系サイトも、です。
iモードはこれまでユーザー間コミュニケーションの発生するサービスは一切禁止していましたので、これもまた大き方針転換です。
現実問題、「対策とっていればOK」とはいえ、ドコモは相当高いレベルでの対策を求めてくるはずなので、公式サイトに採用されるのはかなり難しいと思われます。オクトモの対策レベルというのが一つの有効な基準になりますね。
既存の公式サイトについても、対策をとっている限りはユーザー間コミュニケーション解禁、ということなので、公式サイトのSNS化が進む可能性も大きいです。
うちの会社も携帯サイトをやるときはぜひiモードの公式サイト化を目指してみよう。
この掲載基準になる前のバージョンの掲載基準を持っていないので、実はここに挙げた内容が直近で変更されたものなのかどうか、確認ができていないのですが(だれか以前のバージョンを持っている方がいたらください)、このドキュメントの基準日は「2006年11月20日現在」となっているため、11月20日になんらかの掲載基準の変更があったことは確かです。
そして、この11月20日というのはドコモがiモードで個人間オークションの楽オクと携帯SNSのオクトモをスタートさせた日と重なります。
つまりは、この2サイトのリリースに合わせ、ドコモは掲載基準の見直しを行った、と考えられるわけですね。
さすがにこの推測だけでは無責任なので、自分もさらに調べを進めてみたいと思います。
あと気になるのは、ドコモ側の実際の運用がどうなっているかということです。
ここまで述べてきた話は、あくまで、
「ここに明示されているiモードの掲載基準からいくとそうなるよね」
と言うの話なので、実際の運用基準がこれと乖離している可能性はあります。
これも合わせて調べてみたいと思います。
それにしても、ドコモはプレスリリースもなく、サイトでの告知もなく、しれっと掲載基準を変更しましたよね……。
ドコモさんも人が悪いなあ。