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【モバゲータウン解説その7】アフィリエイト以外の収益源

ちょっと間が開いてしまいましたが、モバゲータウンのビジネス分析の続きです。

前回はモバゲータウンのアフィリエイト系の収益源について説明しましたが、今回はそれ以外の収益源について考えてみたいと思います。


【インプレッション保障型広告】

広告の表示回数が保障されるタイプの最も一般的な広告ですね。
モバゲータウンでは以下のような場所に広告が表示されています。

■トップページ上部(バナー広告)
■ミニメール送信完了後の画面(バナー広告)
■その他サイト内のいろんな場所(バナー、テキスト)

現時点ではサイト内を回遊していてもそれほど広告は見当たりません。
サイト内の広告スペースの開発はまだまだこれからですね。

なお、モバゲータウンはサイト内の広告にユーザーのクリックインセンティブ(広告をクリックするとモバゴールドが少しもらえる)がついているため、インプレッション保障ではなく、クリック数保障の広告である可能性があります。

価格はよくわかりませんが、こちらの資料によると、mixiモバイルのインプレッション単価が0.25円くらいなので、モバゲータウンもおそらくそのあたりの価格だと思われます。

モバゲータウンのPVが毎日1億PVとして、トップページのPVはその5%、500万PVくらいでしょうか。
だとすると、広告が満稿になると売上は1日125万円で月間4,000万円弱。
販売率が50%だとしても毎月2,000万円くらいの売上にはなりそうです。
これはトップバナー広告だけの話なので、他の広告もあわせると2006年9月の時点でも3、4000万は売れてるかもしれません。


【メール広告】

モバゲータウンに登録するとたまに運営者からメールマガジンが送られてきますが、そのメルマガに掲載されている広告です。

モバゲータウンの強みは、このメール広告にもクリックインセンティブがついてるため、ユーザーからメールがスパム扱いされづらいことですね。
そのため、到着率、開封率、クリック率は他のサイトのメルマガに比べると格段に高いと思われます。


【ゲームのタイアップ】

モバゲータウンには、雑誌『サイゾー』とタイアップしたフラッシュゲームが現在2つほどあります。『サイゾー』側にもモバゲータウンの記事が掲載されているようなのでバーターでやっている可能性もありますが、ゲームの制作も絡んでいるのでおそらく有料でやっているはず。

他に、ちょっと前までゲームコーナーでダイハツ『MOVE』のブロック崩しゲームのiアプリがダウンロードできました。(ゲームを作ったのはモバゲータウンではないようですが)

ゲームのタイアップというのは今後どんどん増えてくるはずです。

例えば、お菓子メーカーの商品のイメージキャラクターがゲームの主人公になったり、とかですね。
飲料メーカーならその飲料を取るとプレイヤーの体力が回復するとか、いくらでもアイディアは出てきます。

モバゲータウンではゲームのプレイは無料なので、数万人から数十万人は確実に遊ぶわけで、広告効果も高そうです。
問題はゲームなので量産ができないと言うことですが、逆にそのせいでものすごく高単価な広告商品になるかもしれません。


【地図連動広告】

モバゲータウンには地図情報と連動したバーチャルタウン機能がありますが、そこで地域広告が表示されます。
表示している地域の「お得情報」という形で、お店の割引クーポンなどが手に入ります。

地域連動広告は広告出稿主の獲得が難しいという問題がありますが、モバゲータウンはそれをどうクリアしようとするんでしょうか。
運営会社のDeNAが自前で全国に営業網を敷くというのはさすがに難しいでしょうから、代理店網を築くなり、どこかの会社と提携するなりといった工夫が必要になると思いますが、さてどうでるか。


【その他に考えられる収益源】

まだ実現はしていないですが、モバゲータウンのサイト特性から恐らく収益化できるであろうビジネスを予想してみました。

■ モバゴールドの販売

現在は友達紹介や提携サイト利用でしか手に入らないモバゴールドをリアルマネーで購入できるようにします。
ハンゲームはオンラインやコンビニでハンコインという擬似通貨が購入できるようになってますが、それと同じような仕組みを導入すると言うことになります。

サイトの仕組みとしては、モバゲータウンもとっくにやっていてもおかしくない、というかこれこそサイトの主たる収益源になると思うのですが、まだやってきてないですね。

理由はよくわからないですが、若年層の多いモバゲータウンで下手に導入すると、親の金を使い込んだりするようなユーザーが多発する可能性があるので、慎重になっているのかもしれません。


■ アバターアイテムのタイアップ

上で書いたゲームのタイアップに近いですが、企業の商品、サービス、イメージキャラクターなどをアバターアイテム化してしまいます。

例えば、ファッションのどこぞのブランドの服をアバターアイテムにするとか。(さらに、そのブランドの通販サイトと連携してそのままその服をオンラインで購入できるようにするとか。)
これもいくらでもアイディアは出てきますね。


■ 公式サークル

企業の商品やサービスに関する運営者公認の公式サークルを立ち上げ、そこでユーザーとコミュニケーションをとり宣伝活動を行います。

これはmixiがすでにやっているビジネスモデルです。
モバゲータウンでも同様なものが提供可能と思われます。

ゲームタイアップ + アバターアイテムタイアップ + 公式サークルのセットで○千万円!
とかできそうですね……。


■ 行動ターゲティング広告

サイト内でユーザーがとった行動を記録しデータベース化します。それを分析することにより、ユーザーの行動や関心にあわせた最適な内容の広告を表示するということができます。

実際問題、現在の携帯の広告市場はまだ出稿主の業種が限られており、例え完璧にユーザーの行動が分析できたとしても、表示する広告がない、というのが実情ですが、2、3年もすればそれなりに広告もそろい、商売になるかもしれません。


他にも考えればいろいろ収益源は出てきそうですが、実現性が高そうなのはまずはこんなところでしょうか。

この中で最も(潜在的な)市場規模が大きく、最も展開が難しいのが地図情報と連動した広告になるかと思いますが、これについてDeNAがどのような戦略(特にクライアント獲得営業の戦略)を持っているかが非常に気になるところです。

モバゲータウンの強いところは、地図連動広告がうまく立ち上がらなかったとしても別に大して困りもしない、ということですね。
ユーザーを完全に囲い込んでいるのでうまくいくまでトライアンドエラーを繰り返せますし、他にいくらでも収益化の機会はあるのですから……。


次回は、モバゲータウンのSNS系機能について細かく説明したいと思います。

このシリーズもそろそろまとめないと……と思いつつまだもう少しかかりそうです。




モバゲータウン解説シリーズ目次

1.「モバゲータウン」という恐ろしいサイト
2.モバゲータウンってどんなサイト?
3.オンライン対戦できるJavaアプリゲーム
4.手軽にプレイできるフラッシュゲーム
5.コミュニケーションを活性化するアバター
6.モバゲータウンの収益源 - まさに現代の錬金術
7.アフィリエイト以外の収益源

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株式会社マイネット・ジャパン

プロフィール

    橋詰 大造
    (株)マイネット・ジャパン取締役
    (株)ディー・エヌ・エーで携帯ショッピングモール『ポケットビッダーズ』の運営とモバイル関連事業の立ち上げに携わる。
    2006年7月、(株)マイネット・ジャパンに立ち上げメンバーとして参画。

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