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公式コンテンツ事業者の業績低迷の理由を探る1

前回「携帯公式コンテンツ事業者の業績が回復してこない」からの続きです。

「なぜここまで携帯公式コンテンツの市場環境が悪化し、事業者の業績が低迷しているのか。」
その理由を探るのが今回のテーマです。

まず最初に、携帯公式コンテンツ事業者の基本的なビジネスモデルと集客方法についてご説明したと思います。

もはやいうまでもないと思いますが、公式コンテンツ事業者は、サイトがiモードやEZ Webなどのキャリアの公式メニューとして登録され、ユーザーにサイトの利用料を課金することによって収益を得ます。

利用料は1ヶ月300円として、10万人ユーザーを集めることができれば、毎月安定して3,000万円の売上をあげることができます。この利用料は携帯キャリアを通じて通話料と一緒に課金されますから、まずとりっぱぐれがなく、利用者さえある程度集めることができれば、運営者にとっては非常においしいビジネスとなります。

利用者集めにしても、サイトがキャリアの公式コンテンツに登録されれば、iメニューやEZポータルなどの集客力が極めて大きいキャリアのポータルサイトに無料で掲載され、そこから確実に一定量の利用登録を見込むことができますので、勝手サイトとして始めることと比べると、圧倒的にスムーズに行うことができます。

特に着メロなどの人気カテゴリでiメニューに登録された場合の集客力はすさまじく、2003年の春頃に会ったある公式コンテンツの運営者は、「携帯サイトはとにかくiモードに登録されることだけ考えればよい。これで少なくとも10万から20万人は利用登録する。」なんてことをいうほどでした。
同時に、auやソフトバンク(当時はvodafone)への対応は後回しでも問題ない、ということも言っていました。
iモードは単にシェアが高いだけでなく、ユーザーのアクティビティも他のキャリアと比べて高い傾向があるので、こういう結論になったのでしょうね。
当時の公式コンテンツ事業者の共通意識として、まず重要なことはiモードの公式コンテンツに登録されること、ということは確実にあったと思います。

iメニュー内での掲載順位が上になればさらに集客力が増しますので、公式コンテンツに登録された後は、事業者はユニークユーザー集めにまい進することになります。(iメニューの掲載順位はサイトの毎月のユニークユーザー数で決まります。auやソフトバンクもドコモほどシンプルではないですが、基本的には同じだったはずです。)
掲載順位が上がれば上がるほど集客力は大きくなり、プロモーション費用が少なくても掲載順位を維持できるという好循環が生まれます。

こうなるともう、文字通りのウハウハ状態です。
ものすごい勢いで300円が積みあがっていきます。

従って、公式コンテンツ事業者のやるべきことは非常にシンプルで、

1.iメニューに登録されるレベルのサイトを作る
2.プロモーションしてユニークユーザーを集める

とまあ、基本的にはこの2つのことだけを考えて実行していけばいいわけです。


もっとも、この理屈が通用したのはせいぜい1、2年前までの話で、これが通用しなくなったからこそ、公式コンテンツ事業者の収益が悪化したのですが、書いてる時間がなくなったしたので、その理由についてはまた次回に。

(第3回の記事をアップしました)
公式コンテンツ事業者の業績低迷の理由を探る2

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株式会社マイネット・ジャパン

プロフィール

    橋詰 大造
    (株)マイネット・ジャパン取締役
    (株)ディー・エヌ・エーで携帯ショッピングモール『ポケットビッダーズ』の運営とモバイル関連事業の立ち上げに携わる。
    2006年7月、(株)マイネット・ジャパンに立ち上げメンバーとして参画。

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