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EZ GREE開始で携帯SNSは三つ巴の戦いに?

KDDIがGREEに出資して携帯SNSサービスの開発を進めていることはすでに周知のニュースでしたが、ついにその成果が出てきました。

KDDIとグリー、共同でモバイルSNS「EZ GREE」を開始(CNet)
モバイルSNS「EZ GREE」の提供について(KDDIニュースリリース)
モバイルSNS「EZ GREE」の提供について(GREE)
ITmedia News:「PCの成功モデルをケータイで」――au向けSNS「EZ GREE」の狙い(ITmedia)

サービスの開始は11月16日からだそうです。

ドコモと楽天の携帯オークションが最初の発表以来ほとんど音沙汰なしであることと比べると、KDDIとGREEの動きはだいぶスピーディーでしたね。

携帯SNSではmixiとモバゲータウンが規模においてはだいぶ先行していますが、auの純正サービスとしてEZ GREEが提供されることになり、先の展開が非常に面白くなってきました。
GREEの既存ユーザー数はmixi、モバゲータウンと比べるとかなり見劣りしますが、auの集客力とブランド力を手に入れたことで、一気に浮上することができる位置に付けました。

この3サイトの強みと弱みを簡単にまとめるとこんな感じでしょうか。

■mixiの強みと弱み
○強み:
 1.既存会員数においては日本で最大
 2.基本的にPCのサービスであるが、携帯からの利用率も高い
 3.18歳以上のユーザーにリーチできている

×弱み:
 1.携帯からのユーザー登録ができない、有料でないと利用できない機能が多いなど、機能面での制限が多い
 2.基本的に、携帯版はPC版の補完用サイトの位置づけ
 3.ユーザー数が増えすぎ、サイトの信頼性が損なわれつつある


■モバゲータウンの強みと弱み
○強み:
 1.入会・継続利用のモチベーションに直結するゲームコンテンツが充実
 2.携帯サイトの運営ノウハウが蓄積されており、機能改善の速度も速い
 3.豊富な資金力・収益性の高さ

×弱み:
 1.若者向けにデザインされたサイトで、20代以上の年齢層の人が参加しにくい雰囲気がある
 2.「モバゴールド」というポイント制度を導入しており、ユーザーにポイント獲得行動を取らせる必要がある。その結果、ユーザーを疲弊させ、利用期間が短くなる可能性がある


■EZ GREEの強みと弱み
○強み:
 1.auの純正サービスであることによる強力な集客力・ブランド力
 2.auの既存サービスと機能面で連携することができる
 3.auの顧客データを利用できるため、安心感のあるサイト作りができる
 4.auの課金システムを利用できる

×弱み:
 1.後発でユーザー数が少ない
 2.au以外のキャリアでは集客力が格段に低くなる
 3.auとの提携関係ありきのビジネスモデル

EZ GREEには、最初からゲームがあったり、Q&Aコミュニティがあったりと、機能的にはかなりモバゲータウンとかぶるところがあります。相当意識してる?

EZ GREEは、auの集客力とサービス上の連携に強みがあるのはもちろんなのですが、最も売りになるのは「サイトの信頼性」になると思います。

というのは、auの純正サービスであるEZ GREEは、auの顧客データがバックにあるんですね。(実際にサービスに使うかどうかはともかく、背後には確実に存在しています)
この顧客データには、ユーザーの氏名、住所、電話番号などの本人確認ができる情報がもちろん含まれています。
そういう背景があるため、これが抑止力となって悪意を持ったユーザーも悪いことが非常にしづらく、荒し等の行為も抑えられます。
また、携帯電話を2台も3台も持っている人はほとんどいないので、複数アカウントをもたれる可能性は非常に低く、この面でもサイトの信頼性が確保されます。
総じて、かなり安心して使える環境になるんではないかと思います。

もっとも、EZ GREEには従来のGREEユーザーも混じってくるので、その混じり具合によっては信頼性が必ずしも高くならない可能性もあります。
このあたりのユーザーの切り分けの仕方と運営方法には注目したいですね。

「信頼性の高いSNS」という評価が定着すれば、EZ GREEはかなり伸びるような気がします。


携帯SNSの市場は、基本的な構造として、若者⇒モバゲータウン、大人⇒mixiという形になっていますが、2サービスのユーザー数を足しても800万人弱。
第3世代携帯電話の契約数はすでに5,000万件を超えてさらに増え続けていますので、まだまだ開拓できる市場は大きいです。EZ GREEはもちろん、その他のSNSにも十分チャンスはありそうです。

いってるそばから、インデックスHD、ゆびとまを子会社化--SNS事業を拡大(CNet)なんてニュースも飛び込んできてますし、携帯SNSの市場の競争は11月に入って一気に激化しそうです。

私も他の会社のサービスをあれこれ論じてる場合じゃないのかも。
早くなんかやらないとね。

(余談)
ソフトバンク=Yahoo!モバイルもさらに携帯SNS(Yahoo!Daysのモバイル版)を強化してくると思いますが、ソフトバンクは3キャリアの中では最も第3世代携帯の普及率が低く、ユーザーの携帯コンテンツの利用頻度も低いので、よほどいいサイトに仕上げないとユーザーが動いてくれないかもしれません。
他キャリアにおける携帯ポータルとしてのYahoo!モバイルもそれほど伸びていないので、連携を強化したらすぐ上位陣に食い込める規模になるかといえば、決してそうは言えないと思います。PC版のYahoo!Daysもあんまり使われてないみたいですし。

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株式会社マイネット・ジャパン

プロフィール

    橋詰 大造
    (株)マイネット・ジャパン取締役
    (株)ディー・エヌ・エーで携帯ショッピングモール『ポケットビッダーズ』の運営とモバイル関連事業の立ち上げに携わる。
    2006年7月、(株)マイネット・ジャパンに立ち上げメンバーとして参画。

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